ロスに行こうと思ったら、
ロンドンに呼ばれた。
テロのロスより、
好景気を迎えているロンドンにした。
不思議に何故か呼ばれる。
匂いを嗅ぐように何かに引かれ、
呼ばれることがある。
それにはわけはない。
自然と湧いてきて予感するものなんだ。
考えに決着をつける。
旅をしていてもそうだ。
右へ行くか、
左へ行くか。
どちらかを一瞬に決める。
それにわけはない。
足が向く方に行くというだけだ。
動物のような臭覚というか、
それに近いものだ。
この判断はとっさに自分の中に生まれる。
どちらに行こうかかまわないと言えばそれまでだが、
自分の道を行くことには違いない。
アムステルダムを舞台にアンドレ・カミュが書いた小説。
『堕落論』の中に、
[ピックアップするかスローウェイするか、それが人生だ]
と、書いている。
この道はどこへつづいているかわからない。
しかし私は後悔しない。
決して自分の決めた人生を悔いない。
今までにもいろいろなあやまちや間違いがあったかもしれない。
だが、私は悔やまない。
自分で選んだ道なのだから悔やまない。
どちらを進むかということこそ旅の醍醐味。
旅とはここからそこへ、
そしてこうなるといったことではない。
パック旅行では決して味わえないものだ。
思ってもいなかった出会いが待っている。
見知らぬ国の見知らぬ街角で、
考えてもいなかった出会いがかならず起こる。
そう信じているから必ず起こる。
もっと期待するから終わらない。
あの時出会った誰かに会いたくて私の旅ははじまる。
心で思ったこと。
頭で考えたこと。
それを夢で終わらせないために旅はつづく。
いつもどんな旅でも旅は私を満足させる。
旅は私のエネルギーの源だ。
旅によって解放され、
旅によって私は生まれる。
御供 2002/2/20 13/9/25

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