2010/04/03

鳥みたいに


鶏もかつては空を飛んでいた。
人間はこれから空を飛ぶだろう。
みなかつては夢を抱いていた。
飛べない鳥たちは地面に這いつくばっていた。
人間たちは追えない夢を手放そうとしている。
あの鳥がいつかやって来て飛ぶのを見た。
その日から、人間はまた夢に向かって動き出している。
大空を大きくはばたいて飛ぼうと翼を広げる。
大空もかつてはみんなのものだった。
飛び交う鳥たちの、
夢の世界だった。
自由になるなんて限られた世界。
飛べるようになりたい。
人間らしく生きたい。
生きられるなんて限られた世界。
人間には翼の変わりに夢があったはずさ。
変われそうで変われやしない。
こぼれそうな空気を吸って、
人間は精一杯呼吸して生きている。
人と人のつながりを大切に生きたい。
飲めない毒をむりやり飲んでみたって、
何も変わりやしない世界。
本当に変わってしまったんだね。
取り戻すこともできないと知っていながらね。
人間は地上を歩いてる。
鶏が昔、空を飛んでいたなんて、
考えもしない人間たちだけじゃない。
自分も飛ぶんだと思いっきり思ってる。
見慣れた現実の街で、
人間はみな変わっていく。
昔のことも。
今のことも。
これからのことも。
考えることもしないで、ただ空気を吸っている。
都会の街を行き交うファション。
流行するような気がしていたけど、
忍びよる空気が冷たい。
季節の変わり目のはざまの中で、
鳥みたいに考える。
必ず空を飛んでみる。
鳥みたいに、自由に空を飛べたらいいな。
鳥だって夜更かしはするさ。
人間だってフクロウみたいに賢いヤツだっているさ。
誰もが鳥みたいになりたいとは限らない。
鳥みたいになりたい人間。
人間なんて気にしていない鳥。
人間のように鳥は涙を流したりはしない。
鳥は昔のことをくよくよしたりはしないんだ。
欲におぼれることもなく。
ただ風に乗って空を飛ぶことだけを一生懸命考えている。
涙をぬぐうこともない。
だけどほっといてくれ、なぐさめはいらない。
どうかほっといてくれ、ひとりにして欲しい。
もしも、、、、、。
どうだっていいことさ。
うまくやれるよ。
人は人、鳥みたいに集団で行動したりはしない。
人は人、それぞれさ。
私は私。
誰もが真実に栓をして現実ばかりを見つめてる。
だから目をそらさないで。
忘れないで、自分は自分。
重力に負けないでくれ。
私はタイム・カプセルの中に休んでいる。
時がきたら、大人びた顔で、
私は私の道の上を歩いている。
神が作ったシナリオの上を、
運命というものを知らされもせずに歩いてる。
いつか来る大きな波に乗ることを信じて!
  御供  2013/5/19

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