同じように繰り返される毎日がある。
もうすぐ正月。
暮れも押し迫った大晦日。
東京という大都会の人間の森に、
ホッとする一時がやって来る。
みな田舎めがけて帰って行く。
私にはもはや帰るところもない。
この東京のど真ん中が、
私のいるべきところなのだ。
私は嫌いじゃない。
人間のいなくなった大都会もいいものだ。
自分が自分でいられるし、
せせこましい煩わしさに巻き込まれることもない。
人間が人間として生きられるスペースが、
そこにある。
人間のいなくなった大都会。
とてもいい気持ち。
私は自由に街を探索する。
そうするといろいろなものが見えて来る。
人間のいなくなった東京はまるで違ったフィールドだ。
誰もが自分の時間の中にどっぷりと漬かっていられる。
あるものは音にはまり、音を創り出している。
あるものは絵というものに、どっぷりとしたり、
描き続けている。
あるものは文字というものに中毒して、
文章を書きめくる。
その中に大いなる夢を抱いて、
次の年を迎えようとしている。
誰に何と言われようと、
自分は自分の道の上。
自分なりの創造の中に身をゆだね。
次なるものを創り出す。
それが私の道の上。
社会というものの中に流れる私の川。
そうこうして、
大都会という人間の森で生きている。
御供 2004/1/1
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