私の今いるこの東京、
狂ったように街が変わって行く。
まるで巨大なアメーバのように知らず知らずのうちに、
時という山を越えて変わって行く。
大都会の人間の森。
ひとつの真実が忘れられるのと同じように、
時代は残酷に目の前のものをうばっていく。
心の中にまで水は深まり、
じっとりと水かさを増す。
どこに行って、
どういう風に生きたらいいのか教えてもくれずに変わって行く。
東京は曇り空のように、
年がら年中どんよりと人の心の中に入って来る。
「よせっ」って言ってもわからずに入って来る。
もうこんな人生のゲームは終わりにしよう。
もっと毎日を楽しく生きるんだ。
足早に逃げて行く幸福を求めて通り過ぎるより、
今を生きよう。
明日かならず太陽は昇るように、
きっと晴れがくるに違いない。
そう信じて今日も生きている。
大きな不安を胸に抱いて、
それでも必至に生きている。
心の中を洗って、そして感じて。
今ある道の上を歩いて行く。
だって、後戻りはできないのだから。
あの光を求めて歩いて行く。
きっと太陽は笑いかけ、
励ましの声をかけてくれる。
そしてこの街にも春が来る。
あのあたたかな日差しの中、
ニッコリと笑ってくれる友がいる。
御供 2001/9/5
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