この大都会に住んでいると脱出したくなる。
ちょっと空気を変えて、
目に飛び込んでくる新緑を味わいたい。
大都会の光の中では、
一日の境目すらわからずに時間が走る。
目に入って来る景色はずっとたいして変わらない。
人間はいつも動いている。
どこへ行こうとしているのか?
どこから来たのか?
目的は何なのか?
自分を見失った人間が心なく動いている。
ずっと。
ビルの谷間の小さな入口から、
出たり入ったりしているのが片目に映る。
肌で感じる風は人工的なもの。
美しい新緑を通りぬけて来たものなのか?
美しい今日。
明日が来てどうなるのか?
悲しみ、心配、少しの喜び、そして不安。
重い頭に流れ込むケミカル。
こぼれて流れたワイン。
美しい今日。
ずっとこのままでいてくれ。
時はすばやく飛び去って、
永遠の繰り返しをつづけるのだろう。
人間の心にずっと入り込んで離れない。
社会のルールのような良識あるいは悪。
移ろうことない私のもの。
私は変わりつづける。
この時代の大きな波に乗って、
私の気ままな人生の夢は消える事はない。
ずっと燃え上がる。
日々への高みのもの。
いずれはみんな死ぬ。
その日まで私のできることの何て少ないことか。
私の手を掴んで私を屈服させようとするもの、
そんなものは、私はとうの昔に投げ出している。
私を縛る自由などあるものか。
そして自由とはなんとあいまいなものか。
夏の前に澄み渡る大空を見ると、
太陽は輝く。
無言のまま通り過ぎて行く優しい風。
生まれたばかりの揺りかごの中にいる赤子のように、
素直な愛に包まれている。
そして時とともに、
愛の戯れの中に進んで行く。
ずっと考えていたこ愛とはなんなのか。
愛とはどこから来て、
どこへ行くものなのか。
そして、陽気に燃え立つ今日という甘い日。
生の夢と、
死の夢と、
愛の終わりの夢の、
なんと不思議なものか。
ただずっと、
まだ見ぬ、まだ知らぬ目的に向かって、
美しくきらめく世界を歩いている。
御供 2013/5/19

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