2010/04/06

ずっと



この大都会に住んでいると脱出したくなる。
ちょっと空気を変えて、
目に飛び込んでくる新緑を味わいたい。
大都会の光の中では、
一日の境目すらわからずに時間が走る。
目に入って来る景色はずっとたいして変わらない。
人間はいつも動いている。
どこへ行こうとしているのか?
どこから来たのか?
目的は何なのか?
自分を見失った人間が心なく動いている。
ずっと。
ビルの谷間の小さな入口から、
出たり入ったりしているのが片目に映る。
肌で感じる風は人工的なもの。
美しい新緑を通りぬけて来たものなのか?
美しい今日。
明日が来てどうなるのか?
悲しみ、心配、少しの喜び、そして不安。
重い頭に流れ込むケミカル。
こぼれて流れたワイン。
美しい今日。
ずっとこのままでいてくれ。
時はすばやく飛び去って、
永遠の繰り返しをつづけるのだろう。
人間の心にずっと入り込んで離れない。
社会のルールのような良識あるいは悪。
移ろうことない私のもの。
私は変わりつづける。
この時代の大きな波に乗って、
私の気ままな人生の夢は消える事はない。
ずっと燃え上がる。
日々への高みのもの。
いずれはみんな死ぬ。
その日まで私のできることの何て少ないことか。
私の手を掴んで私を屈服させようとするもの、
そんなものは、私はとうの昔に投げ出している。
私を縛る自由などあるものか。
そして自由とはなんとあいまいなものか。
夏の前に澄み渡る大空を見ると、
太陽は輝く。
無言のまま通り過ぎて行く優しい風。
生まれたばかりの揺りかごの中にいる赤子のように、
素直な愛に包まれている。
そして時とともに、
愛の戯れの中に進んで行く。
ずっと考えていたこ愛とはなんなのか。
愛とはどこから来て、
どこへ行くものなのか。
そして、陽気に燃え立つ今日という甘い日。
生の夢と、
死の夢と、
愛の終わりの夢の、
なんと不思議なものか。
ただずっと、
まだ見ぬ、まだ知らぬ目的に向かって、
美しくきらめく世界を歩いている。
  御供 2013/5/19

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