2010/04/06

さすという


魔がさすのは雨の日だけじゃない。
晴れの日でもない。
トキメクけど体はだるい。
とても信じるなんてできない時間さ。
輝くものすべてがとてもゆるく、ゆがんで見える。
文字の形をとがらせてさすこともできるけど、
それはペンの暴力といってとても罪の重い刑に処されてる。
ピカピカ磨いたタイプライター。
研ぐことはできるというが、研ぐ者はいない。
証人は消えた。
アップルのシェアを取得したオレンジというIT産業の会社。
怖がりながらピストルを出して勝てるものじゃない。
その玉は光よりも早く、人間の心の奥までささるのだから。
星の光よりも早く、嘘みたいにすべてがスロウモーション。
もうスピードの時代はとっくに死んだ。
眠れそうなら好きにして、
バリバリに乾いた時間があるだけだよ。
きれいな水はもう流れていない。
眠るなんて堕落した人間にしかできないものさ。
時間はとても大切なダイアモンド以上の人間の気持ち。
「言葉の花びら、言葉の弾丸」
これはかつての偉人の言葉だけれど、
もう時代は風に吹かれて変わってしまった。
ルールなんてものは存在しないと、
ひとりひとりの心の中にさしこんでいる時代。
気憶は気配よりも曖昧で、
気がかりな言葉は大きな発見。
ノーベル文学賞にも匹敵する。
だが、そんなことは誰ひとりとして興味をもたない。
現代の人間たちは持たない。
さしこむ魔力はもう死んだことをみなが知っている。
やるせないが素晴らしい時代。
まわるヘブン、
走るスピード。
上がるスカルに住むディビルの国。
門は開いたことがない。
沈む、浮上する、飛ぶ、登る。
長い長いトンネルの下で光を見ないで成長した女性たちは、
時間の亀裂の中へ落ちていく。
そこで一生を終えると言われている。
ただ玉子を毎日生むニワトリのように人間たちは何も知らない。
かつて、渡り鳥のようにニワトリは自由に空を飛んでいた。
空の上を飛んでいたニワトリを誰も知らない。
見えないほど、高いところを飛んでいたニワトリのことを誰も知らない。
過去のことなど振り向く者もいない。
恋人ならわかるだろ。
イヤなことだけを忘れた人間はたくさにいる。
いじわるでも、気ままでも、
投げるように投げ捨ててくれ。
すべてのドアにカギをかけて生きて行けば楽かもしれない。
でも肌のぬくもりを感じることができないなんて、
死んでいるのと同じじゃないか。
行き先なくしたラブレター。
メールのようにいっぺんにBCCで何人にも送ったって返事はこない。
人間の意識は一瞬にして核兵器以上に破壊力がある。
理想だけを語る声は時間の空白のようにとても無意味。
今までのように死なないウィルスによって消え去ってしまったのさ。
大事なことはさしこむさ。
こんな瞳で答えても、
無益なファイトは相手を混乱させるだけ。
果てしない回路。
ゲーム オーバー。
音なく星は流れ、
型なく太陽は沈んで行く。
まぶしいというのは覚醒された人間の症状だと人は言う。
愛については誰も口にしない。
願いは繰り返すが、真剣に願っているわけじゃない。
時間というゲームのリピートさ。
何もしたくない。
冬山の登山のように命をかけてやるクライミングのようなもの。
様々な夜のめまいに人間の心は癒しを求める。
煙を大きく吸い込んで、自由をはきだし、情熱に火をつける。
誰もがさしこまれて、ノックアウト。
もうどうなってもいいや何て思っても格好つけるヤツがもてるわけじゃない。
だって、さしこまれることを嫌っている。
もう見抜かれているのも理解していないなんて。
  H.MITOMO  2013/5/19

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