キミは日本最古のスケーター。
部屋のない王様だ。
無言、いやよくシャベル情熱だ。
まわりにはかまどがなく。
戦いではオノを持つ。
海を友として子供たちの人気者。
おばあちゃんの話し相手。
公園をフィールドにムチャなことばかりやっている。
早いヤツ。
今はただの鬼ピンじゃないカメラマン。
たまに芸術論を語ってはしゃぐ。
利口か馬鹿かわからない。
でも、はやてのように現われて、
はやてのように去って行く。
心優しき反逆者。
さむらいになることを夢見て、
アートという型のないものにうつつをぬかす。
めちゃくちゃな生活を規則正しくやってのけ。
夜にはめっぽう弱く。
朝の寝起きも悪い。
Nは飲み助なのに吸い助の振りをする。
でも俺にはわかる。
Nの弱さが優しさが。
毎日を旅のように動き続け。
スリーピング・バッグと枕を持ち歩く。
動物的な感をポケットに入れて、
他には何も入ってない。
子供のように無邪気でチーム渋カジのように茶パツ。
人生に立ち向かう勇気を持って前歯を失ったにもかかわらず、
今日もひとり言を言って手を動かしマスターベーションにふける。
まるで賢い猿のよう。
彼はいい加減な愛をふりまく。
御供 1999/3/1
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