2011/05/07

詩は贈れない



詩は書かれた瞬間から、
言葉は私のものでもあなたのものでもない。
万人のもの。
どんな美しいフレーズでも、
どんなに個人的な思い出でも、
詩を人目から隠すことはできない。
当の詩人のものでないのだから、
詩は誰のものでもありうる。
地球が誰の所有するものではないように、
詩は風に乗って時空をめぐる。
真実の顔をして一瞬照らす。
詩人の望みはいつも意味の彼方へとさまよう。
自分の詩集にさえ閉じ込めまいとする。
詩を贈ろうとすることは、
空気を贈ろうとするのに似ている。
言葉はもう使われてもう手から離れ、
私の言葉ではなくなっている。
いくら言葉を重ねても、
もう詩になれば手から離れてる。
御供 2001/5/13

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