明るい夜の机の上で、
開かれた書きかけのノートを見る。
ひとつの詩として書きとめる。
真実と自由の言葉。
吐き捨てられるようにノートに投げられる文字。
まだ冷えきっていないペンを持ち直して書こうとすると、
無言の言葉。
私は必至に言葉を吐き出そうとした。
残された無言にひそむ、
決して消えることのない言葉。
出てこない。
時をつらぬいて立つ言葉の渦を、
年ごとに豊かな言葉の恵み。
私は言葉を楽しんだ。
きらめく言葉の光を。
あらゆる言葉は消え去り、
さらに限りない言葉の海へとまぎれていく。
私には語れぬ無言を乗せて行く。
私には聞き取れぬ歌となって。
私にはたどれない意味を目指して、
言葉を母なる沈黙へと送り込む。
言葉は神の使者なのだ。
声に出ない言葉は無言という。
御供 2001/5/14

0 件のコメント:
コメントを投稿