私はボブ・マーレーのコンサートを一度見に行ったことがある。
東京渋谷の公会堂だ。
あのコンサートは私の生涯でいちばん印象に残るもの。
中央PAの脇に席を構えた私のところにシーケンと石田あゆみがやって来て、
席を代わってくれないかというのだ。
私は即座に「ノー」と答えた。
私は動かなかった。
その席は私のチケット番号だ。
それなのに動く必要があるのか、
有名人だからどうだっていうんだ。
私の信条だ。
その時の私はまだ20代はじめ、
若く何につけても興味いっぱいの頃だったのを覚えている。
あれほど強烈なコンサートは、
その後私の人生にはない。
違う意味での気に入ったものはあるが。
ボブ・マーレーの歌う歌に私は人生を重ねていた。
それ以後私は少し変わったような気がした。
1年後、ボブ・マーレーはこの世を去った。
実はあのチケットはボブ・マーレー自身からもらったもの。
今でもボブ・マーレーは私の心の中に生きている。
ボブ・マーレーのことをいつも考えられずにはいられない。
私は思う。
彼は20世紀最大のミュージシャンだ。
ボブ・マーレーほど偉大で人々の心をとらえたミュージシャンはいない。
確かにビートルズやローリング・ストーンズもすごい。
でもボブ・マーレーほどいろいろな意味で世界を変えたミュージシャンはいない。
私自身そう思っている。
ボブ・マーレーに乾杯!
御供 2000/12/22
1 件のコメント:
はじめまして。たぶん、当時同じ会場にいたと思います。おっしゃるとおり、あの日のライブは、生涯で一番のものです。忘れられないライブです。当時、ジミークリフのライブにも行きましたが、バブ・マーレーのすばらしさにはかないませんでした(ジミークリフも好きですが)。いまも、あのライブを思うと熱くなってきます。
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