さすらう人の気持ちを持って、
風と友だちの放浪詩人。
旅の途上でそこに住む人たちと会話する。
軒下を借りて休息する。
自然の一部だと考えて、
定食も定住もしない。
右手にギター・ケース、
左手にボストン・バッグ。
あるときはヒッチハイク。
あるときは列車に飛び乗る。
旅こそが彼らの生き方。
カール・サンドバックやウディ・ガスリーたちフォーク・シンガーも、
放浪詩人に違いない。
アメリカを放浪しながら、
その場で詩を書いてギターで歌う。
自由気ままに生活する。
社会というものから遠ざかり、
自分自身のリズムで人生を送る。
東から西へ、
北から南へと。
アメリカ中を渡り歩く。
これこそがアメリカの社会事情をいち早くキャッチした時代。
不況時代のアメリカをテーマに曲を書き、
保守的なアメリカを判断する。
もっと人間らしい暮らしを提案するものだった。
放浪詩人はいつの時代も夢想する人間。
普通の人よりも早く世の中の出来事に反能する。
これからの世界について語り、
人間愛について考える。
愛する心を持って何にでも接し、
どの人間にも興味を持ちながら生きる。
放浪を楽しんで、
自ら好んだ放浪に満足する。
そして詩を書きつづける。
同じ人間なのに当時はすでに大きく目を開いていた。
少なからず興味を引くものに出会い。
いくつもの疑問を歌詞の中に問いかけ発見する。
旅で出会ったことをそのままの状態を言葉にして詩を書く。
自由と愛をポケットに入れて、
放浪詩人は今日もさまよう。
御供 1998/10/7
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