今日にしろ明日にしろ、
人間の完全性を私たちは信じない。
革命によっても人類を消滅させても、
世界がよくなることはない。
しかしわれわれひとりひとりの中に最終的に良きものを!
もしもなんらかの方法で集められることができたならいいな。
それにもとずいて、
この世界を今までよりもずっとやさしいものに構成することができる。
私は信じる。
そんなことは頭の弱い人間の博愛精神だとおっきせるかもしれない。
その通り。
私は人間であるがために人間を愛する。
愚か者の仲間である。
たとえば「森は黒い」と容易に言える。
赤が緑なのだ。
黒い木は一本もない。
私的に言えば松の木がもみの木であるのだから。
「社会が悪い」
と実に容易に言い荒れる。
しかし、根本的な悪い人間がどこにいるのか探し出して欲しい。
野蛮なこの世界を判断するよう試してみたい。
少し後には原始的な主張などかけらもなくなってしまう。
コミュニズムの前提は人工的または意図的な世界にたいする無なのだ。
誰かがドイツ人は女が嫌いだと言ったなら、
ドイツ人の中で暮らしてみたらどうだ。
と私はその人に言いたい。
そして一ヶ月後に自分の家主の奥さんが女きらいかどうか。
憎しみ、無知、根本的不信。
それがコミュニズムの心霊的世界である。
御供 2001/2/16
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