2011/02/28
ハッピー
とにかくかつてないほどのハッピーだよ。
ハッピーなんてものは存在しないと考えていた。
実際、日常ってヤツに心ゆくまでつきあって、
やっとわかるものさ。
心底ハッピーなんてことがあったら教えて欲しい。
精神のやわらかいところまでハッピーかって、
そのハッピーがずっとつづくかって。
そんなことは絶対にあり得ない。
ハッピーなんてものは馬鹿げたものさ。
人間の中にそれも心の持ちようで現われて来るものなんだ。
人間のあまのじゃくな考えがあったら、
なんだってハッピーになんかなれやしないのさ。
ハッピーなんてものはありきたりの気まぐれでしかないのさ。
永遠につづくものなんてないとわかっているだろ。
人間の上へ下へ転化する中に少しだけ覗くもの、
それがハッピーなんだよ。
笑っているからってそうじゃない。
怒っているからハッピーじゃないともいえないし、
いろいろなことで心の持ちようでハッピーになる。
ハッピーなんてそんなものさ。
ずっとハッピーだったら、
ハッピーは味わえないものさ。
私の場合角度を変えてハッピーにしてくれるのはいつも人間。
気の会う人間に会うとき私はいつもハッピーになれる。
御供 2001/1/10 12/2/12
街は変わる
私の今いるこの東京、
狂ったように街が変わって行く。
まるで巨大なアメーバのように知らず知らずのうちに、
時という山を越えて変わって行く。
大都会の人間の森。
ひとつの真実が忘れられるのと同じように、
時代は残酷に目の前のものをうばっていく。
心の中にまで水は深まり、
じっとりと水かさを増す。
どこに行って、
どういう風に生きたらいいのか教えてもくれずに変わって行く。
東京は曇り空のように、
年がら年中どんよりと人の心の中に入って来る。
「よせっ」って言ってもわからずに入って来る。
もうこんな人生のゲームは終わりにしよう。
もっと毎日を楽しく生きるんだ。
足早に逃げて行く幸福を求めて通り過ぎるより、
今を生きよう。
明日かならず太陽は昇るように、
きっと晴れがくるに違いない。
そう信じて今日も生きている。
大きな不安を胸に抱いて、
それでも必至に生きている。
心の中を洗って、そして感じて。
今ある道の上を歩いて行く。
だって、後戻りはできないのだから。
あの光を求めて歩いて行く。
きっと太陽は笑いかけ、
励ましの声をかけてくれる。
そしてこの街にも春が来る。
あのあたたかな日差しの中、
ニッコリと笑ってくれる友がいる。
御供 2001/9/5
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