人間以下の野蛮人だ。
君が言う野蛮人は、
我々が足元にも及ばない文明人だ。
何故我々は苦しむ、
何故だ?
大都会の人間は絶えず苦しんでいる。
嫉妬、財産、金の悩み、野望、
種々の不満。
連中にだって苦しみはある。
だか、ひとときの悲しみと苦痛だ。
そこが違う。
我々は生まれて死ぬまでもがきつづけている。
彼らがなんなく見つけ出しているものを。
甘受の心、
穏やかさ、
信頼、
他人への敬意、
我々とは違う。
我々がとっくに忘れているものを彼らは持ち続けている。
汚れなき心を、
真の優れた芸術家のごとく。
南の島タヒチに芸術性を造ろうと思った。
ゴーギャンの夢。
あの時代に地の果て南の島で楽しんだゴーギャンは、
島の住民にとけ込んだ。
恵みの雨を感じたに違いない。
心の豊かな芸術家だけが持ち得る、
オープンな心とやさしさという黄金を持っていたのだろう。
御供 1998/7/28
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