2011/09/30

失いしものを探して



失いしものなどない。
私の生きて来た人生に何もない。
時間だけが過ぎて行く。
耐える事にも慣れ、
小さな幸せにも目を開いた。
しかし、この空白の時の重さが耐えがたい。
この時のいたずらをどうすればいいのか。
宇宙を遊ぶように時は短縮されてはいないのだ。
平等な時間の船に乗っている。
失いし時間。
決められたもの。
いくつもの時のかたまりを乗り越えて、
のしかかる時間の隔たり。
失いしものを探して生きる。
 御供 2000/3/3

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