2011/09/03

盛りの緑



どこかしこも盛りの緑で埋め尽くされている。
風に吹かれてさわやかに。
たえまなくゆらゆらと揺れている。
すべてが浄化されているかのように、
緑一色に埋まる。
晴れた日と曇った日の間を緑が埋める。
まるで欲望と諦めの間を花々が風に散るように、
枝が実をつけるまで。
幼年期を過ぎて落ち着きを得たように。
不安に満ちた生のたわむれも無駄ではなかった。
緑いっぱいに盛るのを夢見て。
 御供 2000/5/21

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