2010/09/14

師走


また一年が終わろうとしている。
もう十二月の末だからね。
どうも一年ごとに、365日が早くなるような気がしてならない。
この自然の摂理の中で、季節を幾つも重ねて歩いて来た。
そりゃ楽しいことばかりじゃなかったさ。
でも私が歩いて来た大通りには、楽しいヤツしかいなかった。
だから私が、楽しくないはずがない。
美しいものを見て、美しいものに触って、
美しいものを創造する。
年の瀬はいつだって駆け足で進んで行く。
ゆっくり考える師走なんて、どこにあるというんだ。
社会のことなど何も考えられない。
しかしTVは悲惨なニュースばかりを映し出していて、
心ふさぐばかり。
もっと楽しいニュースを、
たくさん映せばいいのに。
人間が死んで行くことなんて関心がない。
精一杯生きていることの方が興味深い。
ニュースというメディアは少し勘違いしているんじゃないのかな。
昔からあったようなこと、
ひとつの小さな街のことが、TVに映し出される。
こんなことは昔から、普通にあったことばかりじゃないか。
なんで、みなメディアを利用して出世やお金儲けをしようとしているのか。
メディアでうそをついたら、いい教育にはならないよ。
子供たちは不安につつまれるだけ。
TVがなかった頃、
子供たちは、怖いことなんて知らされず楽しく遊んでいた。
陽の暮れるのもわからずに、
そこら中を走りまわっていたじゃないか。
自然とたわむれ、
虫や、魚や、草や木、
花といったぐあいに。
そして自然と親しみ、
そのあり方を理解していたに違いない。
今は変な時代だ。
子供は家からでることを拒み。
TVゲームやコンピューターの前で、
ものすごい時間のたばを過ごしてる。
時間はこんなふうに使うものじゃない。
外は太陽が輝いていて土はコンクリートよりも優しい。
木は自然で人間に対して、とても優しく、
そう声を聞かせてくれるということも、
忘れてしまっている、都会の子供たちよ。
冬休みにおばあちゃんの田舎に行ける子供たちは、
何て幸せなんだろう。
都会で生まれ、田舎を持たない子供たちは師走をどうするのだろう。
冬休み、どこも行けない子供たちは。
キミだけが、不幸じゃない。
師走という時期はとても忙しいのだから。
H.MITOMO

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