2011/04/27

バナナ共和国




どんどんと破壊されていくような気がする。
古くなって腐っていくような時間の流れを泳いでいる。
わかっているのはバナナ共和国の住民だけなのか?
どこにきれいな水が流れているのかわからない。
空気がいっぱい吸える共和国のはずなのに、
顔のまわりの空気がないような気がする。
多くの人間が流れていくのが見える。
型はすごくいい。
味は誰も知らない。
こわくて手に取って匂いを嗅ごうともしない。
バナナなのに。
共和国なのに。
誰と誰の楽しみなのか不思議な時間に包まれている。
もう少ししたらハッキリするかもしれない。
時間はいつだって期待持たせのかたまりでしかない。
止まったりもしない変わりにあせったりもしない。
神秘的で満足のようなものを要求してもこたえてくれない。
もちろん抱きかかえることもできない。
考えるとふにぁっとつぶれてしまいそう。
時間の先はいつも見えない楽しみでいっぱい。
ふと悲しくなることもある。
見えなくてつかめないから不安なのかな。
誰にも見えない時間の先に吊るされているもの。
不安は消えてまんまるなゆかいがそこにある。
  御供 2011/4/27

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