2011/04/12

孤独の旅路



日没の果てに、
真夜中の閉ざされた暗闇。
境界あいだはるか入り口で自分ひとりの時間。
すさまじい孤独。
莫大な考えに頭をすくめる。
すると吠えるようにひらめくいくつものSTORY。
人生には生きる要素がたくさんあることに気づく。
戦わないのが強みの戦士たちのためにひらめいている。
夜のひとりひとりの心の中にうずめく生と性。
ひとつの心でふたつは考えられない。
そしてひとりひとりの自由を見つめた。
都市生活者の悩み。
共有する時間。
予期せぬ未来。
おもいかけずに顔を隠しながら見た現在の東京。
道楽者のために。
ついていないもののために。
スコーピオンを持つ者たちのために。
見据えられた者たちのために。
ひらめく自由を見つめ直した。
降りかかり、
ひきさく、
男女の愛、LOVE。
社会的にたたきつけられ、
空は詩をつくって遊ぶだけ。
都会の金と権力がもつれあえば、
はるか風に乗って消えていく出会い。
うちつづけているやさしい者たちは立ち止まり。
考えを整理する。
M、また正当な時間の訪れを待ちわびる。
そしてひらめく自由を手に入れる。
荒れ果てた大地に夢を見つけ、
再び生きる喜びと勇気を感じる。
雨が話しをとぎほぐす。
服を脱がされた顔のない地位のない者たちのため、
自由は生きている。
あまりに当然な状況で考え伝える場所のない舌たちのために。
追われ騙された不品行な旅行者のために。
彼方に隅の雲の白いカーテンがひらめき眠りを誘う。
水玉模様の霧がゆっくり上がりつつあるのを感じ、
ただただ酔うような運命。
言葉は求める者たちの旅路。
求める人たちのためあまりに個人的な話し。
さみしい心の恋人たちのため。
無実のやさしい魂のため。
ひらめく自由を見つめている。
自由を手に入れ、
幸福を求めて旅をする。
御供 1996/5/14

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