2011/04/14

未来学原理



——仲小路彰氏———
人間は常に未来のみに生存するものである。
現実とは未来的発展を続けつつある実体の遥かに遅れた影にすぎない。
外的現象は、
ただ破壊と矛盾と没落の方向以外ほとんど何らかの光明をも見出しがたい現在にあって、
人間の内にある真の内的世界の拡大こそ、
新しき地球像の構造を必然ならしめるものである。[CIA]
すべての存在は打ち越えるために存在するにすぎない。
すべての人間は打ち越えたるために存在するにすぎない。
創造の自由は未来。
過去へと向かう逆視的自由であり、
現在は絶対転換的な未来的現実として捉えられる。
その超越的側面は未来であり、
内在的側面は自由である。[CIA]
いかなる道もひとつの道にすぎない。
心に従うかぎり、
道を中断してもさげすむ必要はない。
あらゆる道を慎重によく見ることだ。
必要とあらば何回でもやってみるがいい。
この道は心はあるかと、
心があればいい道だ。
過去も現在もただ未来においてのみ創造的に統一される。
異なる思想の流れが出会うところ、
人類の思想上もっとも実り多い発展がある。
いまや価値あるものはクリエイティブ小集団であり、
種族ではない。
世にクリエイティブな人々が少なきことを悲しむことはない。
過去幾十万の歴史に見られる様。
進歩は招集者においてのみ行われる。
真の時間とは球面の上を単に直線的につらぬくものではなく、
時の流れはまさに自転する地球の面に沿ってめぐるものである。
粒の砂に世界を、
一輪の野花に天界を見る。
手の中に無限を、
時の中に永却を握る。
御供 2001/5/31

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