
暗く沈んだ空気の向こうに、
光の中に静かに広がる見知らぬ街。
これらの転回はささやかれる。
この街に私を引き込むものは何なのか。
私は胸をワクワクさせながら、
街の光に目をはせる。
私の心は時間の先端を見つめつつ、
期待にふくらむ。
光に誘われてゆっくりと街に入って行く。
思いが頭をめぐる。
見知らぬ街に入って行く時のこの高まりはいったい何だろう。
私と心と体は取り憑かれたように未来を想像して楽しさを増す。
この気持ち、
この感じ。
私はいつもの姿形を変えたような錯覚におちいる。
この街で出会うものはいったい何。
そしていったい私は何を持ち帰る。
ひとしきり目を見張る。
まだ陽は落ちたばかりで、
暗がりは生まれたばかりの赤子の時である。
この暗がりの成熟と共に私は街に入り、
明日の変化に思いをはせる。
私の思いは爆発しそうなほどふくらみ、
そっと静まり返った街へ進入する。
何処へ行ってもそうなのだが、
初めてという行為にどうして私は動かされるのか?
見知らぬ街、
私の期待はそこここで広がり未来の未知を何故かくすぐる。
その中に私が見える。
御供 2001/5/28
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