2011/10/07

冬枯れの日



紅葉がちり、さみしい空気が漂う。
陽がぬくもりの場所をつくる。
すべてが年老いたような冬枯れの日。
凍てついた手がかじこまる。
静けさの中に自分が見える。
寒さはじっと風の流れをこばむ。
大地には紅が吹きだまる。
山は彼方に動かぬ像のように写る。
冬枯れの日もいずれは春になる。
新緑がよみがえる。
 御供 2000/1/19

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