夜、私は眠れないことがよくある。
生きることが苦痛になる。
すると、こうして書いて言葉を遊ぶことがよくある。
持て余す言葉や、
けなげな言葉や、
不変な言葉や、
ひからびた言葉を。
言葉の静かな沼に入って行く。
そこには風が吹いている。
沼ではいろいろなものがひとり遊びをしている。
水晶のような輝き、
おののき伝わってくる。
私の魂の上を言葉の夢が吹いて行き、
喜びをしたたらせ死の悲しみを持ち上げる。
でもまだ、私は眠れない。
踊り、走り、
途方にくれて立ち止まり、
言葉のあまりにもつつましい衣をまとう。
響きとカタチを無限に変え、
長い長い生命の泉の沸き上がるのを感じる。
はかなさはあふれる。
すべてを知り。
私が彼らを愛せるように私を愛する。
世界の混沌を見るよりは言葉を発する。
そしてその言葉から逃れ眠りにつく。
御供 2000/8/31
 

 
 
0 件のコメント:
コメントを投稿