2010/09/05

けだるい一日


目覚めた時のけだるさ。
なんのアイディアもなく、
うごくことさえおっくうになっている。
やることは時々頭をよぎる。
でもアクションはついていかない。
心を開いてみるが、
開くわけじゃない。
なにかしなくてはと思う。
音楽を聴いてみる。
音がはいってこない。
左の耳から右の耳に、口に、
雑音のように通り過ぎていくだけ。
文字を追ってみるが、
意味が理解できぬままからっぽの頭になっている。
自分に嫌悪して、
低気圧に囲まれてまた寝るとする。
このまま寝てしまおうとする。
眠れない。
何故なんだ。
寝るでもなく、
音を菊でもなく、
本を読むでもなく。
ただ自分がそこにいるだけ。
考えるってことは考えなくていいということに気づく。
ひとりで何がやれるというのだ。
ゆっくり休むことが必要だ。
次の動に向けて爆睡すること。
それが今できる唯一のこと。
けだるさにまかせてダラッとしている。
この止まったような時間は無の時間。
世の中の流れに順応しないで、
自分の中の確かなものを信じて時間を楽しむとしよう。
すべては時間が解決してくれる。
このけだるい一日は神様が与えてくれた休息の日。
わけもなく楽しくなる。
スリーピング・バッグの中で無の状態。
ぴくっと動く自分を感じる。
動き続けている自分がよみがえる。
地球の上を旅する意欲にかられる。
知らない街の小さなカフェ。
見たこともない人間と出会い。
旅の途上でからっぽになって詩を書いてみる。
ここにいる自分の存在すら知られないでいる。
膝をかかえて丸くなって、
うずくまっているだけ。
けだるい体はどうにかと思う気持ち。
体が走りはするが、
今は休み。
御供 1997/7/16

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