目覚めた時のけだるさ。
なんのアイディアもなく、
うごくことさえおっくうになっている。
やることは時々頭をよぎる。
でもアクションはついていかない。
心を開いてみるが、
開くわけじゃない。
なにかしなくてはと思う。
音楽を聴いてみる。
音がはいってこない。
左の耳から右の耳に、口に、
雑音のように通り過ぎていくだけ。
文字を追ってみるが、
意味が理解できぬままからっぽの頭になっている。
自分に嫌悪して、
低気圧に囲まれてまた寝るとする。
このまま寝てしまおうとする。
眠れない。
何故なんだ。
寝るでもなく、
音を菊でもなく、
本を読むでもなく。
ただ自分がそこにいるだけ。
考えるってことは考えなくていいということに気づく。
ひとりで何がやれるというのだ。
ゆっくり休むことが必要だ。
次の動に向けて爆睡すること。
それが今できる唯一のこと。
けだるさにまかせてダラッとしている。
この止まったような時間は無の時間。
世の中の流れに順応しないで、
自分の中の確かなものを信じて時間を楽しむとしよう。
すべては時間が解決してくれる。
このけだるい一日は神様が与えてくれた休息の日。
わけもなく楽しくなる。
スリーピング・バッグの中で無の状態。
ぴくっと動く自分を感じる。
動き続けている自分がよみがえる。
地球の上を旅する意欲にかられる。
知らない街の小さなカフェ。
見たこともない人間と出会い。
旅の途上でからっぽになって詩を書いてみる。
ここにいる自分の存在すら知られないでいる。
膝をかかえて丸くなって、
うずくまっているだけ。
けだるい体はどうにかと思う気持ち。
体が走りはするが、
今は休み。
御供 1997/7/16

0 件のコメント:
コメントを投稿