2011/05/18

ジャニスを聞いた



1969年のサンフランシスコ、
サイケデリック・ミュージックのまっただ中。
ブルース的な彼女の歌声は人々の心の中までしみ込んでいった。
1967年、モントレー・ポップ・フェスティバル。
ジャニスのブルースは響きわたり心をとらえた。
人間の心の声のように人々の心の中に入った。
「神様お願い。みんなはポルシェだから、私はベンツが欲しい」
かわいいあまのじゃく。
「少しだけ努力して」
と歌う。
彼女の歌詞は少し感動。
自由の風吹く港町サンフランシスコ。
ジャニスの歌は楽しさを運んでいたに違いない。
サンフランシスコなら束縛されないからと言って、
1963年からここに住んだジャニス。
人気の秘密は誰にもわからない。
ただ聞いた人は彼女のブルースに心うたれ、
心を動かされる。
自由の風の中にいるとわかるだけだった。
ステージの上の彼女はまるで水を得た魚のように泳ぎ、
ブルースを口ずさんだ。
そして深い感動を人々に与えた。
天才シンガー、
ジャニスの魅力。
「みんな時々淋しい時がある。私も淋しくて泣きわめく」
でもずっと探している。
自分の望みをまだ知らないだけ。
時は流れつづける。
孤独な一日を何とか通り過ぎる。
25になったけどどうにもならない。
子供の頃といっしょ。
これからでも遅くない。
死ぬまで燃え続けよう。
 御供 1996/10/22

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