2010/10/23

内面へと


孤独に流れる風の中を歩いている。
いつもそんな気分。
街の角の裏道に引き寄せられて入って行く。
その流れの中に流れ込む私がいる。
私の胸の内。
魂のやわらかい包容を求める。
私の目はガラス玉のように何も見ていない。
寂しい感情が私の内面を揺り起こす。
内面へと向かわせる暗号を解読するように歩いている。
眠気は遠く逃げて行って目覚める。
孤独のままの風が吹いている中を歩いている。
内面へ内面へと吹く風に流されて内面に入る。
私は何を考えている。
本当にここにいるのは私なのか?
魂は感情を隠して私の王国へと連れて行く。
空虚な空間。
白と黒のモノクローム。
怒りに満ちている私がじっと私を見ている。
すると怒りは消えて光の交差する中に風が混ざり合う。
感情のかくれんぼの不思議なワープゾーンに立っている。
そこはやすらぎの場所であり、
気持ちいい風が吹き抜けている。
私の神経が癒されていた頃にワープしている。
記憶の波はそれでも流れてはいるが、
大河とへと流れておだやかな流れで不安を感じさせない。
その風景はいつも私の内面にあるもの。
そこは私の内面。
内面へとたどりついた。
御供 2000/9/9

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