2010/10/18

秀一郎へ


今日で16歳の誕生日を迎える息子へ、
高校受験合格おめでとう。
勉強が好きだというから、
とことんやった方かいい。
何かの時にはできるようにしておくからね。
もう別れて住んで久しいけれど、
一日だって秀のこと忘れたことはないよ。
幼い頃、毎日一緒にいたからね。
どこに行くにもいっしょに出かけたね。
落ち着きのない忙しい子だったけど、
気のやさしい元気な子だったことは覚えているよ。
顔いっぱいに笑った愛嬌のあるしぐさをいつも思い出す。
素直だけど、
いうことをきかないキカンボウだったね。
チョロチョロしていて止まることのない、
常に動いている坊主だった。
これからどういう道を歩むかわからなけど、
私は何も望まない。
自分がやりたいと思ったことをやるといい。
何に遠慮することはないのだから。
世界に飛び出して行きたかったらいけばいい。
好きなことをやることさ。
父さんが言いたいのは何をやってもいいけれど、
人を傷つけたり、
嘘をついたりすることだけはしないでおくれ。
堂々と胸をはって窓口を広く開けて生きて欲しい。
やさしさと思いやりを持って、
自由と真実を持って、
愛と創造の旅を続けるといいよ。
これから先、いろいろなことが秀を待ち受けているだろう。
何かあったら言ってきなさい。
私のできることなら手放しで応援するからね。
秀はこれから何でもできる。
いちから、一歩一歩やりたいことに向かって進んで欲しい。
人を馬鹿にしないでいい友をたくさんつくって、
豊かな人生を送って欲しい。
何が偉いとか?
何がというようなことは考えず、
自分の意志でものごとをひとつひとつ判断して生きていくことだね。
「楽しくなけりゃ人生じゃない」
と、付け加えておこう。
また、会う日まで!
御供  2001/5/3
「オランダにいる息子へ」

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