2010/10/05

孤独への



世界が離れ落ちる。
社会が私から遠ざかる。
すべてが今までと違って見える。
かつて愛されていた街。
かつて親しんだもの。
幸せの熱が次第に消え失せ。
灰の中へと燃え落ちる。
やみが灰色から真っ黒へと色を変える。
私の心は下へ下へと沈み続ける。
心が強い力に押されて中心から外れて行く。
凍えながら私は死んだ世界の中に立つ。
私の後ろから泣き声が聞こえる。
失われた私自身が振り返っても見えない。
すべての余韻から響く音もない。
子供の頃の声も忘れ去り、
やさしい愛の調べも思い出せない。
孤独への道がつづく。
その道は苦難の道。
私が知っているより遥かに厳しく。
夢の泉も枯れている。
この孤独からはい上がるために、
私はどうしたらいいのか。
私は考える。
ふと考えが動く、動いた。
私は神事、信じ始めたことにつとめた。
私の道の果ては孤独の道の岐点に立つ。
新しい道へ歩き出そう。
死とは反対の更正の道。
多くのざわめきが聞こえる。
ざわめきに誘われて歩き出す、
そこに歩きつくとこを信じて。
力を振り絞って方向を変える。
孤独よりも幾千かの道を歩きつづけること。
私は私の中をさらけ出してその道を歩く。
多くの未解決な道をひとつひとつ飛び越えて行く。
そして多くの友と合流する。
御供 2000/7/22

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