2010/12/21

どこかに


人生の砂漠を私は転がるようにさまよう。
そして自分の重荷の下でうめく。
どこか夢のように遠いところに至福の場が待っている。
風に吹かれて、
まどろみの世界へと吹かれて行く。
この丸い地球の上を流れるように逆らわずどこかに。
存在を与えられていない、
流れに過ぎないどこかに。
人生の砂漠が豊かな大地に変わり、
人生の朝がブルーを越える。
輝く太陽の下に移ろうと、
次に来る星の光はいつもと同じ。
また夏が去った。
遅い雷雨のように、
激しく根気よく音をたててどこかに。
この世界が光に顔をそむけて狭くなり、
不安に満ちにおう。
人生の夏の夢をどこかに。
私のかおりの中に見つけるどこかに。
ほとんど光がささないどこかに。
風に吹かれて見失っても、
私はどこにいるのか。
夜の暗がりの中ではわからない。
ここが私のいるどこかなのか。
御供 2010/9/2

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