2010/12/21

現実はひとつ


イメージの中をぞろぞろと芸術家たちと歩くより、
現実の中を普通の人々と無我夢中で歩く方がいい。
イメージをただ眺めていたって仕方ない。
現実の世界。
私の好きな世界はひとつ。
音はまだ何もない。
求めても求めきれないものよりは、
私にわかる現実のひとつと抱き合うこと。
訪れを待つものが可能なもの。
これ以上現実を考えるな。
何百万もの非現実に向かうより、
現実のひとつと真剣向き合うこと。
私はそのひとつの入り口がわかる。
信頼による確かに手に入れることのできる現実。
これが最大のものと知ったから。
隠れた姿をどこにも見せぬものへのあこがれはもう生まれない。
イメージのない本質を満たすより、
イメージのこの現実はすべてのものが確かなもの。
どれもなくなりはしない。
私は他の愚か者のように待つことはもうしない。
ただぶらぶらと歩く空しさの中の私を知ったから。
目を閉じよう。
私以外の非現実のものに。
目を開けよう。
私自身の現実のひとつに、
私が目覚めるときが来た。
現実を見るんだ。
私自信が言っていたことに責任を持ってクリアしよう。
貧しい天使にはなりたくない。
永延の前にとどまりたくはない。
何につけても手の届く現実のひとつをつかみたい。
私がここに存在する現実のひとつに向かって生きていく。
一歩一歩確実に歩き出そう。
御供 2000/7/18

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