2010/12/12

至福の時間


心はいったいどこへいったのだろうか。
自分の意志で動き、
社会に動かされることのない自立。
どこにどこまで行ったら見つかるのだろうか。
真実はどこに行けば。
天国があるんだったら教えてよ。
心の中でそう叫ぶ。
あえぎもだえながら、
悪の道を通り抜けて正しい道へ軌道修正する。
「すべての道はひとりひとりの道である」
どの道をピックアップするか、
スローウェイするか、それが人生さ。
旅と出会いに自分の中心をおくボヘミアンたち。
吟遊詩人たちの時代の頭の中の記憶を見ることができる。
やさしさという衣を着た彼らの表現によって、
美しく飾られ内に秘められたパワーとなる。
こんなことを考えていたヤツもいたんだと納得。
さらなる新しい旅へと駆り立てる。
歴史はこうして繰り返され至福へと向かう。
人間なんて愚かなものだし、
権力によってみにくくもなる。
しかし「美」という創造の中でとくに尊い時間と時間のはざまの中。
できあがる創造に花が咲く。
何かに没頭し時間という単位を忘れ、
人間本来の自我に目覚める。
光に頼らない角度を手に入れ作品へとつなげる。
こんな時間は突然やって来て、
すべてを洗い流す。
新しい太陽を待ちわびていたかのような気分にさせてくれる。
この今がいちばん欲しかったのかもしれない。
やっと来た至福の時間。 
御供 1997/1/27

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