2010/11/19

母の死


母がまるで今でも生きているような気持ち。
母が死んだなんていまだ考えられないで7年が経った。
目を閉じるといつも笑ってくれる母がいる。
母の死が私を包む。
仮想現実かなにかのように、
そこにいない母を思う。
人間の死とは不思議なもの、
現実のものと思えないまま7年が過ぎた。
でも、母の死はいまだ信じることができない。
心の隙間に入り込んでくる母の想い。
人生にはいくつもの壁がある。
何かの壁にぶつかった時、
かならず母が現れ私のささえになってくれる。
私にとって力強い助けとなってくれる母。
どんなに打ちひしがれても、
母の存在がいつも救ってくれる。
母のおおらかなやさしさと確かな愛は、
いつでも私の心のささえとなって私の進を開いてくれる。
母が死んで7年。
その死を信じたくない私は母がいつも隣に座っていると錯覚する。
私にいつも手をさしのべて裏切ることをしない。
母はどんな時でも私の味方。
母の愛は私の心の中で膨らみはするが、
ちぢむことはない。
母さんおはよう。
母さんこんにちは。
母さんこんばんは。
いつもの挨拶の中に姿をあらわし、
その一言に母を思う。
私の心を母を失ったことなどみじんにも受け入れられない。
そっといつもやわらかく包み、
ほどくことのできない非現実。
母のことを思うと目頭が熱くなる。
私は母の死をいまだ受けとめられない。
母が私にささやく。
いつも笑えと、
いつも頑張れと。
私は母に励まされたまま歩き出す。
御供

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