2010/11/18

好きなことだけやって生きてきた


アフリカの大地を眺めている自分がいる。
眼には見えないのにいつも見えているもの、
それが好きなものだ。
むろん具体的に見えているのではないけれど、
ここには好きな無数の意識が実っているのだと考えている。
飢え、苦しみ、病んでいるとしても、
その意識こそ黄金の果実なのだと思う。
その光景を脳に映している私は好きなものを考えている。
苦しくも楽しい。
そう感じられる私は好きなことだけやって生きてきた。
はじめから何になろうと決めたわけじゃないけれど、
気がついた時には雑誌の編集者になっていた。
これは知らずのうちに私が選んだことなのだ。
そして20年以上も経った今でも同じ仕事を繰り返している。
知らず知らずのうちにそうなっていた。
今でもこの編集という仕事にあきてはいない。
この仕事が好きなことが変わらない私は幸せ者だと実感する。
お金や名声、社会的な地位を確保したわけじゃないけれど、
未だ現場でその原稿書くという作業に満足している自分がいる。
旅にもたくさん出た。
人間ともたくさん会った。
新しいものにもたくさん触れた。
服をたくさん見た。
そしていつもやりたいこと会いたい人と会い、
フューチャーを語り合うことができる仕事。
やってきたことが山済みのように残ったことも、
このアナログという雑誌ならではのことだろう。
私は今も好きなことだけやって生きている。
そう感じられる自分がうれしい。
こうやって人生を楽しむと共に膨らませていきたいと考えている。
今の仕事をより発展させて!
御供 2000/9/11

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