2010/06/11

味がある


ふたりで観るのはたいくつTV。
ひとりで読むのはジャンキー・レース。
みんなで観るのはMUSIC VIDEO。
人間味があるなどときやすく言うもんじゃない。
人の味はみなそれぞれで、
食べ物の味よりは多種多様。
おおいに変化にとんでいる。
私はその変化にとんだ味にしばし絶句。
時々の気分も命がけの思想も、
びっくりする味のようなもの。
三度の飯と同様に生存本能に根ざしている。
と、言っても目の前の友をどうしたらいいのか。
どこも見ていない鳥のような目の奥に、
飛ぶことはできるのだろうか。
巨大なゴミのように潜む魂。
言葉では突き刺すことも撫でることもできないから。
文字も詩も尻を見て、どこかに逃げてしまう。
有史以来何ひとつ変わっていない人の心のスゴい重力。
たぶん宇宙の法則とは相容れないもの。
だからこんなにも美しい詩が書けるのだ。
人生の中で、そっと秘そんで。
   御供 1998/10/5  11/12/31

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