2010/06/28

伝統


昔からのことをひとまとめに伝統というなえあば、
伝統とはなんと賢くてつまらないものだろう。
私は伝統という言葉が嫌いではない。
伝統よりもトラディショナルと言った方がいいかもしれない。
ある種の決められた文化の総称を『伝統』と呼ぶならば、
伝統を見習って私は成長していくような気がする。
京都という街には良きにつけても悪しきにつけても、
いい伝統がごろごろしている。
考えを変えて、美意識についていうならば、
何と素晴らしい『美』が存在することだろう。
若者たちが育っていく過程で伝統を見る。
見て育つということはとても良いことである。
京都という街では、
他文化を持った外国人が大勢いて暮らしている。
彼らこそがここの伝統を楽しんでいるかのように見える。
『日本の心』と言われる、
ワビサビの世界をより理解しているのは、彼らのように思う。
独特の京都の残された文化。
無くなっていくというが、
さみしいがあたりまえのことである。
アカディミックなものや、
ストリート的なものは残っている。
伝統は時代の中で、
おかされているように見えるところがある。
京都のいい意味での伝統は残っているかもしれない。
伝統にがんじがらみになって、
身動きできないよりはいい。
白紙の状態に向かって自由に動き続けた方がいいだろう。
ここ京都には土台になる多くの文化があるという、
喜びを感じていた方がいい。
美味しいものを食べて、
美しいものを見て、
素敵な格好をする。
愛を感じて。
愛を送ろう。
   H.MITOMO    11/12/21

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