セックスは鍵のかかった鍵穴のむこうにある。
機械みたいに、
音をたててる自動人形。
若者はせかせか急ぐ。
年寄りは、年寄りで情熱に身をまかせる。
息もぜいぜい。
若者は息をこらえる。
娘も年増も待っている。
天使はそっと気を配り、
満ち足りたようにぐったりとする。
びっしょりと汗をかく。
こみ上げてくる何かを思い出せない。
欲情で顔を赤くそめる、
お決まりの時間。
穴があくほど見つめ、
自分の欲望の影を見つける。
それでもまた時間が来ると同じことにぶつかる。
あの糞真面目で、
誠実な種馬のようになる。
どうしてなんだろう。
おでましなさる。
いつだって気がつかないうちに来る。
へんてこりんな時にかぎってやって来る。
よだれたらたら、嬉しがってる。
連れ込みホテルでは繰り返される。
毎日、同じことの繰り返し。
だって、ここは休息するところではない。
人間のやることなんてなにも変わらない。
人間が誕生した時から、同じことの繰り返し。
獣となんら変わりない。
セックスなんてそんなもの。
だれもが皆同じように取り憑かれてる。
きっと太古の昔から、そうなんだ。
だから、流行なわけじゃない。
いつもそんなことばかり考えていたんじゃ、
なにも進みはしないよ。
自慰とは時間をかけずにするもんさ。
時間は待ってはくれないからね。
でも、こうやっているうちにもやって来る。
考えなければいいんだと思う。
でも生きていて、楽しむことさちゃんと。
奇麗な足の女が通り過ぎた。
御供 11/12/24
0 件のコメント:
コメントを投稿