2010/07/28

4月20日の詩


ベットに眠る今の時間を考えてみた。
みんなは今何をやっているんだろう。
「この人生は誰のための誰のもの」
と、声を大にして言ってみたいけど。
そんなことを考えてみた。
胃の痛みを紛らわすワインだけでいいじゃないか。
私の心は寂しさに震え、
体全体がだるく、元気がないみたい。
そうやって今が過ぎていく。
混じりけのない夜明けに外に出てみた。
夜明けなどどうして嬉しいのか。
まだ未来を信じている証しじゃないないのか。
この夜が明けるのをうわさと共に待っているなんて。
それに何で私がうれしむ。
新鮮で純粋な大気で充分じゃないか。
ベランダの花が咲いた。
一輪が地に落ちた。
一輪は咲いたばかり。
どちらも悲しんでも嬉しんでもいなかった。
その時、ハッと気がついた。
すべては来たりし、また去る。
その中に悲しみも含まれる。
しかし、また消える悲しい今日。
嬉しい明日。
憂鬱な今日、
酩酊の明日。
くよくよしてどうなる。
誰だってみな同じ。
滅入ったところで何になる。
それも来ては去る気分のひとつ。
すべては来たりし、また去る。
素晴らしいことだ。
争いもいずれは終わる。
楽しみも終わる。
病気の今日と元気な明日。
でもやっぱり悲しい。
どの場所も来るものと去るものでいっぱい。
私たちはみな天国へ行って、
いつか見た黄金の至福に浸る。
軽快な日々を狙ったけど、
自分の流儀がいいと悟った。
スタイルへのこだわりは消えない。
鳥がしばしば西へ飛ぶ。
世界が去る前に、世界を知る者などいるのか。
世界を知る者などいるのか!
  御供 2001/4/30

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