2010/07/17

USA生まれの友人


久しぶり。
一年は経つだろう。
渋谷の屋台で知り会った、
コンセプチュル・アートをやるダグラス・ブラック。
彼はやさしい。
夜中の3時にたき火の火をおこして待っていてくれた。
彼のおもてなしに友の確認をみた。
彼は変わらない愛で私を受け入れてくれた。
彼はいつ会っても、
私にやさしさと未来への元気を与えてくれる。
3時間ばかり迷い走った茨城県の山道。
日本第二の四万十に続く清流那珂川。
その上流の一番美しいところに、
手作りのアトリエを作って住んでいる。
アーティストには清らかな水が必要なことはわかっていた。
それにしても坪3000円というかわいい値段。
彼のコンセプリチュル・アートは生活からはじまっている。
素晴らしいダグラスの感性は、
すべて不思議に彼の生活に根ざしている。
生きることをやさしさと大きな愛を持って生きている。
自分自身のスタイルでゆっくりの川の流れのように、
ゆっくりと楽しんでいる。
今回、彼は人生でもっとも時間のかかるものに挑戦してる。
妻と子供を育ててる。
すべてを子供のために捧げてる。
2ヶ月の女の子。
そして2匹のメス猫。
またひとまわり大きなアートに立ち向かう。
豊かなダグラスのやさしさと、
クリエイティブな考えを膨らませていることを感じる。
一生つき合っていく友。
そして、彼は静かではあるが素晴らしくチープな住処を創り続けている。
やさしさという心を材料に使って、
手作りの舞台を完成させようとしている。
そこで、夜空の星を見ながらたき火をする。
飽きることのない接待は、
とても実り多い私の時間。
ダグラスを見ていると天性のアーティストの大切さを受け取れる。
勇気を与えてくれる。
なんと素晴らしい贈り物をもらったことか。
今日のこの数時間は私の人生にとって大きなもの。
彼に出会い、こうやってたまに会う。
同じ方向に目を向けている仲間がいることを嬉しく思う。
暗やみの中のTVのような炎。
この時間を大切にして生きていこう。
大地の中のひとつの草木が新芽となって咲き始めるのを、
確認しているかのようだ。
心の中を洗い流してくれるダグラス。
ゆっくりと優雅なおもてなし。
あの時間が止まったようなホっとした時、
気分を変えまた進む意欲を与えてくれる。
そうきっと!
   御供 1998/11/25

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