久しぶり。
一年は経つだろう。
渋谷の屋台で知り会った、
コンセプチュル・アートをやるダグラス・ブラック。
彼はやさしい。
夜中の3時にたき火の火をおこして待っていてくれた。
彼のおもてなしに友の確認をみた。
彼は変わらない愛で私を受け入れてくれた。
彼はいつ会っても、
私にやさしさと未来への元気を与えてくれる。
3時間ばかり迷い走った茨城県の山道。
日本第二の四万十に続く清流那珂川。
その上流の一番美しいところに、
手作りのアトリエを作って住んでいる。
アーティストには清らかな水が必要なことはわかっていた。
それにしても坪3000円というかわいい値段。
彼のコンセプリチュル・アートは生活からはじまっている。
素晴らしいダグラスの感性は、
すべて不思議に彼の生活に根ざしている。
生きることをやさしさと大きな愛を持って生きている。
自分自身のスタイルでゆっくりの川の流れのように、
ゆっくりと楽しんでいる。
今回、彼は人生でもっとも時間のかかるものに挑戦してる。
妻と子供を育ててる。
すべてを子供のために捧げてる。
2ヶ月の女の子。
そして2匹のメス猫。
またひとまわり大きなアートに立ち向かう。
豊かなダグラスのやさしさと、
クリエイティブな考えを膨らませていることを感じる。
一生つき合っていく友。
そして、彼は静かではあるが素晴らしくチープな住処を創り続けている。
やさしさという心を材料に使って、
手作りの舞台を完成させようとしている。
そこで、夜空の星を見ながらたき火をする。
飽きることのない接待は、
とても実り多い私の時間。
ダグラスを見ていると天性のアーティストの大切さを受け取れる。
勇気を与えてくれる。
なんと素晴らしい贈り物をもらったことか。
今日のこの数時間は私の人生にとって大きなもの。
彼に出会い、こうやってたまに会う。
同じ方向に目を向けている仲間がいることを嬉しく思う。
暗やみの中のTVのような炎。
この時間を大切にして生きていこう。
大地の中のひとつの草木が新芽となって咲き始めるのを、
確認しているかのようだ。
心の中を洗い流してくれるダグラス。
ゆっくりと優雅なおもてなし。
あの時間が止まったようなホっとした時、
気分を変えまた進む意欲を与えてくれる。
そうきっと!
御供 1998/11/25
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