2010/07/25

平和


誰もがそれを望んでいる。
誰ひとりそれを大切にしなかった。
でも、一番大切なものなのに秘そんでいた。
その甘い甘美な時間、
人間は心を爽やかにしていた。
「平和」という名は、
なんと今いかに響くことか。
はるかにためらいがちに平和は響く。
こんなにも涙もろく平和は響く。
誰ひとり平和を知るものはいない。
誰もが若い時間に満ちてその平和が来るのを憧れる。
やがて、よろこび迎えることを祈ろう。
平和の最初の夜を穏やかな星よ。
きれいな星があらわれるとき。
光は夜ごと、わが夢は美しい星を仰ぎ望む。
待ちきれず動きまわる。
予定して早くも新しい木々の緑が沸き上がる。
血と苦痛の中から、
人々が地上天国に昇るとき。
やがてよろこびを迎えよう。
よりよき未来の朝焼けに、
平和が来るように!
  LOVE  ヘッセ
御供 1998/8/4 12/4/14

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