2010/07/27

見えない


時間の先端がどう変わっていくのか見えない。
自分の今の感情がどうなのか、
私には見えない。
21世紀に入って人間の暮しは、
増々殺伐とした味気ないものになっていく。
贅沢になった都市生活者は、
何を目的に生きて行くのかさえ見えない。
体の不調におびえ始めている。
目の前のことに腹を立て、
やさしさや思いやりのかけらさえも置き去りに生きている。
どう生きるべきか。
人間らしく生きるってどういうことなんだろう。
この自分を救ってくれるのは旅じゃないだろうか。
旅の途上でどんなこともできるし、
会いたい人にも会える。
そしていろいろなものが飛び込んでくる。
新しいことをキャッチして、
そのマニュアルを持って戻って来る。
旅の途上で心をオープンにして見た新しいものは、
心を込めてやっている本当のものだったら何でもOKだ。
そうしたらたくさんのものがポケットいっぱいになる。
それを日本でカタチにする。
21世紀に見えるものは「癒し」のグッズに違いない。
やわらかい精神というものを癒すもの。
このカタチのないものを自然を味方に創り出すこと。
それが見えたらいいのにな。
見えない。
見たい。
  御供 2005/2/17  12/2/20

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