2010/07/23

どこかに


時の流れの中にうごめいて、
そのタイミングを知る。
流れて行く心の中を変えることなどできやしないのかな。
やっとのことで切り替えてはみるが、
人間の欲望はセーブすればするほど沸き上がるものなんだ。
頭の中でうごめく。
理性の中の少しだけの野生が誘いかける。
もどかしくひとりの自分はつのる心をほうりっぱなし。
もうひとりの自分が追求をはじめる。
でもじっと耐える自分の中の自分。
芽生えるときが欲しい時。
ふたりの時間は同じ時を刻むのに、
どうしてこうして待たなければならない。
私はひとり野生の目覚めを感じる。
この耐えがたい欲望はなんなのか。
満足をしらない私のみだらな肉体は、
ひとりよがりでただひたすら突き進む。
人間は誰もが自分なりの感性を持っている。
それを達成するまで、
もどかしく息をする。
ひとりよがりの時を流し、
胸に焦がした後、むくわれないまま我に帰る。
人は誰もが自由に生まれてきたわけじゃない。
人は誰でも自由に死ぬことなんてできないはず。
過去と未来をつなぐ命があるとしたら、
どこかに愛が転がっているはず。
それはどこにあるかわからない。
   御供 2000/11/24

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