2010/07/26

自分の無力さ


自然の中に入ると、
自分はなんてちっぽけなものだなと思うことがよくある。
だが今、この大都会の人間の森にいて、
自分の無力さを感じている。
大都会という人間砂漠の中で、
自分が対人間に対して何ができるんだろうかと思っているのだ。
近くにいる友への助言が、
どういうかたちでできるんだろうかと悩む自分がいる。
人間が人間を変えることなんてできやしない。
自分から変わることしかできないのではないかと思っている。
友と一緒に良くなりたいと思っているだけなのに、
都会の病いに精神を犯されてしまっている。
この大都会の人間社会を、
もう一度見直したかったら共倒れしないようにするしかない。
多くの未解決な問題をすべてクリアすることなんて、
神でない限り無理かもしれない。
でも少しづつならできると思うんだ。
得体のわからない何かに悩まされながら、
自分を正当化するために嘘をつきはじめる行為。
自分から少しでも変わっていこうと考える。
モノが溢れ、なんでも手に入ると勘違いしている都会人たち。
慣らされてしまっている毎日を、
良く見直して気づいて欲しい。
覚えてしまった贅沢を、
もう一度初心を思い出して考えてみようじゃないか。
世の中は自分勝手に回っているんじゃないと気づかないといけない。
大切なものをすべて失ってしまうとわかって欲しい。
強がりや時間のルーズさをごまかすことで相手を疑ったり、
攻めたりすることがいかにつまらないことか。
信じることや愛を持って接していたちょっと前のことを、
もう一度考えて欲しい。
あの楽しみのために用意されたやさしさを、
みんなで共有した時間を無駄にしないで欲しい。
気がついた時に友がいなくなったことを考えてごらん。
今の自分の行動をひとつひとつ振り返って、
友や家族の愚痴をいうことをやめにしよう。
正当化することで嘘をつきだす、
寂しさを残したまま後悔して欲しくないんだ。
自分だけは大丈夫という安心感が危険だという、
体験からくる言葉を口答えしてごまかさないでくれ。
キミは楽しいかもしれないけれど、
まわりの人間のことを考えてごらん。
逃げないで少しづつ生活のリズムを取り戻していこう。
終わりのない楽しみ。
わけもなく仲間たちと言い合った素晴らしいあの時間を、
貴重なあの時間を無駄にしたくない。
何か変なところへもっていきたくない。
健忘症のかかった時間を嘘で埋め尽くすのはしたくない。
愛を受け止め、
与えていた前のキミに戻って欲しい。
キラキラしていたキミの心を忘れずに。
何かに疲れて毎日を過ごしていることを続けていく愚かさに、
前向きに向き合う勇気を持って欲しい。
自分に戻ることをはじめよう。
笑いのあった時間。
希望に溢れた時。
みんなで協力しあったイベント。
刺激しあった創造の時間。
リサイクルやエコロジーについて、
話し合った暖かい心の中にあった時間。
地球をキープしようなんて大それたことを考えた時間。
思い出して欲しい。
自分の無力さを感じているんだ、
キミが友でいて欲しいから。
自分の無力さを知って、
もっと大きな希望に向かおう。
  御供  2000/10/8  12/3/16

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