父の白い髪の頭の中は秘密の森に包まれており、
私はその頭の中を覗いたことがない。
未だ話し合ったことがない。
しかし、私は父を信じ、母を愛した。
これは事実だ。
年老いていく、
親を気にもとめていた。
親孝行したいとも思っていたにもかかわらず、
自分のことで精一杯だった。
母は私に無性の愛を与え、
父は考える頭を与えてくれた。
この愛を大地へ、
地球のKEEPに。
そして、良き友へ返すことを、
人生として生きようと思っている。
確かなつながりを持って浪費することをやめる。
詩を書く時間を手に入れられたのも、
母の愛だとわかった。
文を書くことを好んだ父は、
家族、家系のために断念したと聞いた。
私が社会の列をはみ出した時も、
父母は私に手を差し伸べて暖かい看護をしてくれた。
にもかかわらず、
私は私の自由のためにのみ進み決定してしまった。
時間が後戻りしないことも知ってはいたが、
愚かな私の心と体はその愛を受け止めもせず。
旅することによって、
より強い自分勝手と時間を無駄使いした。
どうすればいいか、わからなくなったこともあった。
悪に引かれたこともあった。
が、父母の愛によって心だけはゆがまなかったし、
嘘をつくこともしないですんだ。
社会、国家を信じているわけじゃないが、
友を信じるすべ。
友を裏切らないすべだけは貫き通して行くことを知った。
本当に父さん母さんありがとう。
私は私の道を進むことを許されたような錯覚に落ち入り、
自由気ままに旅をつづけた。
21世紀になった今、
考えることからしなければいけないことがたくさんある。
それにもやっと気がついた。
私は父を思いつつもあがめた。
そういう雰囲気が古里を愛する偏狭的な国粋主義者にもしなかった。
世界に心を開く旅人になった。
心の友を探して旅にかりたて、
詩人の心を持った。
それは今でも後悔しないばかりか、
大きなパワーとなって動き出している。
御供 2003/7/19 12/1/9
2 件のコメント:
母はお前の好きなことをやることが一番の親孝行だと。
私はやり過ぎていますけど、それしか無いですよね。御供
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