2010/06/03

憂鬱な日


私はまるで雨降りつづく街に住む捕われの身。
豊かにして力はなく。
死んでいく人の目を見るのはつらいもの。
懐かしくうっとりする思い出ばかりを思い出さない。
世の中すべてに怒りを向けない。
裸の心が悲しまないように、
消え去った昔の愛を追いつづける。
愚痴っぽいことばかりを発しない。
好奇心を持って憂鬱なんて吹っ飛ばしてしまえ。
新たにやって来る輝かしい世の中を待ちわびて、
憂鬱なんて忘れちまえ。
何をそんなにしょげているんだ。
あの一筋の光に希望を抱いて、
憂鬱なんて自分の中にないものとしてしまえ。
いくら考えたって答えってやつは出て来ないもの。
自分には憂鬱なんて似合わない。
生きる道はただ楽しみの中に。
  御供  2004/1/15  12/2/6

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