2010/06/04

移りゆく季節


春から夏にかけて風が吹いている。
雨が降る。
新緑は人間の目を楽しませるように輝き、
人間を癒す。
雨ごとに夏に向かっているのがわかる。
この雨を超えたら、
光輝く大きな太陽が訪れる。
外気が蒸しかえる。
人間の住む、
大都会にもパワーがよみがえる。
心の転機を迎える。
雨の降る梅雨の時期の暗い夜は、
まるで街は廃墟のように沈みこんでいる。
朝が来ると輝く太陽に、
人間はいつも助けられる。
心を高みにまで持っていける。
私は今までどこに座っていたのか?
問い返しても答えは風の中。
この雨も恵みの季節。
人間に与えられた大切な自然の贈り物。
と、解釈すればいい。
神様の贈り物はこんなところにも落ちて来る。
愛に悩む。
いとおしいほどに苦しい愛から逃げようとする。
心の角度を変えることによって、
ずいぶんと離れた心に生まれ変わる。
これも、幾度となく繰り返される、
季節の中で解決されていく。
あんなにも夜、
いとおしく君を思った私の愛。
手も届かずに、
諦めかけていた美しい愛に燃えていた。
私は私なりの立場で答えを掴みかけている。
ああ、私はいつも平静を装っているが、
こんなにも悲しみや苦悩にあえいでいる。
目は遠い彼方を見つめ心なしか沈黙して、
移りゆく季節を待ちわびる。
そして、はっと気がつくのである。
もう時間の流れの中で季節は変わり、
私の心も少しずつ変わる。
ずっと待つ幾つもの考えを動きへと変え、
行為へと移す。
街角にはびこる狂気。
私のものでない何かを。
移りゆく季節の中でしっかりとつかみとり。
私は今日も言葉を探し、
ただ、歩き続ける。
  御供

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