子供の頃よく夕暮れまで、
時間を忘れて遊んでいて母に迎えに来てもらった。
何でも力つきるまでやって、
バタンと倒れるように寝た。
遠足の時などはしゃぎすぎて、
帰り道どぶに落ちてそのまま眠ってしまったことがあるらしい。
何かにつけても目一杯やるので、
時間がたっぷりあったような気がする。
今思えば遠い日のような気がする。
今はどうだろう。
時間はとても超スピードで過ぎていく。
あっという間に一日が、
一週間が一ヶ月が過ぎていく。
子供の頃の楽しかった想いで。
今楽しいと思うこと。
わくわくすることなどあるんだろうか?
少しのことでは驚かないし、
旅以外わくわくすることもあまりない。
毎日が普通に過ぎていく。
考えられたように過ぎていく。
今を考えるとこの時間がどういう風に残るのかわからない。
心を突き刺すような出来事なんてあまりない。
記憶も濃度の薄いインクのようにうっすらしか見えない。
NYではテロ。
アフガニスタンでは悲惨な戦争の中にいる。
何があってもおかしくない世の中で、
すべてのことを人ごとのようにTVで観ている。
子供の頃のように悲しんだり、
嬉しんだりしない。
感情は怒りにだけむき出しになっていて、
何について怒っているのかさえ定かでない。
まわりはとても辛い状況の中、
信じていたものにいくつも裏切られる。
人間に不信感を抱き出している自分がいる。
TVを横目で見ながらとりとめのない作業に身をまかせる。
時はあっという間に通り過ぎ、
何をやっていたかも気づかない自分がいる。
モノに豊かになった分だけそれとつき合う時間がのび。
頭や心を使って考えることもしないでいる。
ただモノのメンテナンスに気を配る。
大切なモノの向こうに見える黄金の時を忘れている。
同じようなモノをたくさん買い込み、
それを使うこともしないで無駄にする。
押し入れの肥やしにしているようなもの。
そんなにたくさん持っていたって仕方ないのに。
今一番しなくてはいけないことといったら、
今を生きること。
時計を見る回数も多い。
常に気にしてるといってもいいくらい。
何で今を生きることに疑問を持つのだろう。
豊かになって好き勝手にやっているから。
何の制約もなく自分勝手に生きているから。
今のことがわからない。
もっと誰かのために生きていたら、
今を生きていると感じられるのかもしれない。
確かに今は大きな沈黙の時。
心に来る幸せを頭の片隅にしっかり置いて、
それに向かって今を生きるしかない。
それで充分だろ。
昔も今もめいっぱい楽しむことさ。
人に迷惑をかけなければ自分なりの楽しみがあってもいい。
それは今を生きる、
人生というものだろ。
御供 2001/11/26

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