2010/07/03

ブルックリン・ウイリアムズバーグ


現代のボヘミアン・タウンと言えばブルックリンのベッドフォードストリートに違いない。
かつてパリに住むボヘミアンたちは、
街の中心から遠くないところに円をかくように住みついた。
中心だと家賃や物価が高過ぎて生活がしにくく、
クリエイティブにことかいてしまうからだ。
ニューヨークもまたしかり。
イースト・ヴィレッジはもはや、
80年代のボヘミアン・タウンではない。
東京でも原宿や代官山がそうであるように、
諸物価が高くなり過ぎたんだ。
今では一部上々企業のショウルーム以外できない状況だ。
若者たちクリエイティブのある連中こそが、
ボヘミアンのように活気ある面白い街を形成していくのだ。
かつてのパリのモンパルナスがそうであったように。
ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ、チェルシー、
イースト・ヴィレッジがそうだった。
2001年、もっともこのクリエイティブな連中が集まっているのが、ブルックリン・ウイリアムズバーグのベットフォード・ストリート。
6〜7年前までは危険なため人もよりつかなったところだった。
しかし、昔ながらのポーランド移民の住むこのストリートは、
ユニオンスクエアから地下鉄Lラインで三つ目。
7〜8分たらずであっという間についてしまう。
しかし、いろいろなものが安い。
ボヘミアンに等しいアーティストやミュージシャンが多い。
クリエイターたちにはもってこいのエリアだ。
今ではこのストリートには多くのカフェや本屋、
レコードやそして昔ながらの定食屋やデリ。
オーガニックものを取り扱う店がひしめき合っている。
日曜日ともなるといろいろなアーティストが散歩している。
とても気持ちいい街になっている。
ファッションにしてもGAPなどの大型店はなく。
お洒落なやるきあるオーナーみずからどこかから集まって来て、
小さな店セレクト・ショップを出している。
一軒一軒が個性に溢れ、独特の品揃え。
それもとてもユニークな店ばかりだ。
経営するというより楽しんでコミニュケートしている感じ。
ポエトリー・リーデングのカフェ。
セレクションされた本屋、洋服や。
ありとあらゆるセンスのいいものが揃い、
しかも安い。
街ゆく人を見ているだけでも、
とてもいろいろなことに気づく。
ここに来て思ったことはやはり街は人間から成り立っているということ。
どんなにお金を出しても手に入らないいろいろな情報や、
美味しい食べ物。
心に残るポエムや音楽。
そんなものに出会えるのがこのウイリアムズバーグ。
一見の価値はあるはずだ。
しかしこのエリアも5〜6年で大きく変化する。
徐々に物価も上がって来ている。
今行ってみなかったらすっかり変わってしまうに違いない。
この街の近くにある川でのどかに釣りを楽しんでいる人。
スケート・バンクもある。
2001年もっとも燃えている街ウイリアムズバアーグ、ベットフォード・ストリート。
御供 2002/6/6

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