ここでオレたちは、
宿題とか、責任とか、
罪とかを背負って自分の時間などありゃしない。
一方、あのメッセンジャーたちは街の中にいて、
何でも自分のしたいことをしている。
彼らは一日中ご機嫌にやっている。
彼らは一日中陽に浴びていることができるのに。
その間、オレたちは退屈な教授連中の話しに耳を傾け、
神経が参っちゃいそうな試験を受ける。
寿司ずめの教室で時間をつぶしているんだ。
大学というのは成功への踏み台。
要するにギューギューのネズミ競争にすぎない。
大学院入学や就職のための成績や学位や書物や、
推薦状をめぐっての競争だ。
アカデミックな社会は階級社会だ。
誰でもいつでも目の上にいる人間の尻をなめている世界だ。
ここマンハッタンを徘徊するメッセンジャーに尻をなめさせるなんてできやしない。
時代と共にファッションのように流れゆくのだが。
このサブ・カルチャーのコミニュティは、
誰が何と言おうと従わない連中。
そう心優しき反逆者たちなのだ。
私は天使の翼を持って地上に降りて来たメッセンジャーを、
まるで宇宙人を見ているように思うのだ。
御供 2002/6/29
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