2010/08/31

言葉は


言葉は不思議なものだ。
落ち込んだり、
自分の道を見失ったりした時に、
ひとつの言葉で救われたり勇気づけられたりするから。
人がぽつりと言った言葉が波のように意識の中に広がり、
後の人生を決める。
知っているだけの言葉ではすまされない。
単純な言葉がふとタイミング良く出ると、
とてつもなく自己形成の基本となる。
気負いのない自分らしい言葉がすらすらと出るのは、
何かに不満を感じているときが多い。
ひとつの言葉が、
からからになった人の心に冷たい水のように染み渡る。
人生のいらいらをすべて解消してくれる。
言葉は自分自身に言い聞かせると、
不思議と自分体になる。
言葉をかけて自分の外を探すより、
その言葉の意味を自分の中に見つけて信じること。
言葉を信じてはいけない。
言葉に触れて立ち直ったわけじゃない。
自分の心と対話しながら、
発せられる言葉を書きつづける。
自己保存、自己弁明のために作り上げた言葉はとても不公平だ。
他の声に耳を傾けてみよう。
嘘のない言葉。
軽い次元で発せられている言葉。
意識もなく出て来る言葉。
格言としての言葉。
喜怒哀楽の言葉。
言葉はこんな風にいろいろある。
言葉を容易に使ってはいけない。
噛み砕いて使い、
そして書くものだ。
    御供 2000/12/25  12/11/2

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