LOVE

愛するってどういうことなんだろう。
人が人のことを愛する。
その意味を考える時、
愛は楽しむことなのかもしれない。
愛する人と共に楽しむ時間を共有する。
これが愛することだと感じる今がある。
愛が欲しい。
心から楽しめる時間が欲しい。
今、私が住んでいるこの社会は人間が助け合いの心を失い、
ジェラシーやうらやむことをしている。
人間同士が争うことすらしているのだ。
決してしてはならない非人間的な行為を好んでしている。
この類いまれな少ない者たちのために、
他のやさしい人たちは苦しみ、愛することさえ忘れてしまっているようだ。
文明の象徴である大都会に住んだ人たちは、
コンピューターと時間を過ごし、人間との触れ合いもしない生活の中にいる。
いくら愛したって何も返してくれないコンピューター。
こんな便利なものを作り出したことにより、
本質的に人間に必要な触れ合いを投げ出してしまったのか？
「人生は愛した分だけ愛される」という。
そんな方程式のなりたたない世界に生まれた新人類。
蛍光ペン・ジェネレーションと呼ばれる新種の人類が支配するこの社会。
行く手に待っているものは、
希望はあるのか？
世界はテロによる恐怖におののいている。
ニューヨークの高層ビルにハイジャックされた飛行機が突っ込んだ。
こんなことが歴史上考えられただろうか？
考えもつかないことが起こる。
何が起こっても不思議じゃない今の世の中で、
愛というものはどこへ消えてしまったのか。
人が人を愛さずにいられないという行為。
太古からの助け合いの心さえ失われた。
人間同士が協力して生きることへの不安がある。
その不安はひとりひとりの意識の中に存在するディビルによって大きくなる。
いつかこの地球を破壊してしまうのではないか？
今こそ、愛がなんなのかもう一度再確認する必要がある。
愛することの意味を再び考える時なのかもしれない。
御供　　２０００／９／２２